Fabric Room Two

Club London - United Kingdom
ロンドンの画期的なクラブFABRICが、PIONEER PROFESSIONAL AUDIOを新たなオーディオ・パートナーに選択

ひとつの音楽ジャンルに継続的に大きな影響を与え続けるようなクラブは特別な存在だと言えますが、ロンドンのfabricはまさにそれを成し遂げてきました。1999年のオープン以来、クラブを経営するチームは不断の努力によってカッティング・エッジなダンス・ミュージックを紹介し、その進化に貢献してきました。アンダーグラウンドにこだわった厳格なポリシーに妥協することなく、fabricを単に踊るため以上の場所へと昇華させてきたのです。実際に、このクラブの高い評判を聞きつけた人々が、世界で最も革新的なDJやアーティストたちをその有名なサウンドシステムで聴くために人々が地球上の各地から訪れています。

最高の音楽、最高の音、最高の照明が私たちの信念です。サウンドシステムについて言及される場所は世界にいくつかありますが、fabricは必ずその中に含まれています。
Andrew Blackett | Promotions Manager | fabric

最高峰のオーディオへ寄せられる期待

当然ながら、fabricのRoom Twoのサウンドシステムを入れ替えるという判断は決して気軽なものではありませんでした。しかし14年間使用され続けていたシステムは疲労していて、徹底的な見直しが必要だったと、クラブのテクニカル・マネージャーであるキース・レイノルズは言います。「フルレンジのシステムだったのですが、フルレンジが出し切れない状態になっていました。音質に大きな支障が出かねないところまで来ていたのです。」

fabricのチームが新たに導入するものに求める条件は明確でした。「私たちが求めていたのはダンス・ミュージックのサウンド、つまりサブベースの迫力とキックドラムの迫力、そしてフルレンジの表現力でした」とレイノルズは説明し、こう付け足しました。「私はラインアレイのシステムは求めていませんでした。私が欲しかったのはポイントソースのクラブ・サウンドシステムで、前面から音圧を十分に感じられるものです。」

条件そのものは単純に聞こえるかもしれませんが、Room Twoの変わった形状と、建物自体の造りには、クラブの営業中には多い時は30分ごとに変化するいくつかのオーディオ的な課題がありました。ヴィクトリア時代の冷蔵倉庫の跡地にあるfabricは煉瓦造りで鉄道アーチ型の天井があり、コントロールが難しい反響を生む上に、室内の人数、温度、そして外の天気にまでがサウンドシステムのパフォーマンスに影響を与えることがあります。
独立したDJブースまでもが、課題を抱えていました。「煉瓦の壁に囲まれた一角なので、私はここを”低音の洞窟”と呼んでいます。常に残響音による問題がありました」と言うのは、fabricのプロモーション・マネージャーであるアンドリュー・ブラケットです。

私の最大の心配は時間でした。限られた時間の中で交換が可能なのか?クラブを閉めることは避けたかったからです。
Keith Reynolds | Technical Manager | fabric

5日間、2組のチーム、1組の傑出したシステム

ブラケットは、Pioneer Pro Audioのマネージャーであるアレックス・バランドと連絡を取り合ってきました。10年以上前にロンドンのもう一つの有名クラブ、Ministry of SoundでもRoom Twoと同じシステムのデモのために招いたことがあったからです。バランドは多用途性と比較的コンパクトなキャピネット・サイズを兼ね備えたXY Seriesを選び、彼のチームが室内のどこにでもスピーカーを移動し、不自然な形状の部屋に均等に音が行き渡るように調整できるようにしました。そして、システムを搬入しチーニングするのに2時間しかかかりませんでしたが、比較的フラットなXYスピーカーのヴォイスに対し、「出音にそれ以上のプロセシングを加えることはしませんでした」とバランドは説明します。「ルームアコースティックの測定をしながら問題となる周波数帯を探し、必要な箇所のみに絞ってEQ調整を施しました。結果的に、非常に短時間で優れたサウンドに仕上げることができました。」

クラブのチームは感心しました。「私たちはいくつものシステムを試聴し、それぞれ2回ずつのデモを行いましたが、Pioneerが毎回文句なしに一番でした。他のシステムにはない第一印象のインパクト、圧倒的な迫力がありました」とブラケットその印象を語り、fabricの創設パートナーであるキャメロン・レズリーはこう付け加えます。「純粋に、この環境にぴったりな音だったので、私たちはこれを選びました。この会場に相応しいシステムでした。」

この時点で、Pioneer Pro Audioはクラブの新たなオーディオ・パートナーに選ばれましたが、この重要な実績に伴う努力はまだ始まったばかりでした。バランドと彼のチームは5日間でこの全く新しいシステムを実際に導入しチューニングしなければならず、扱いにくいスペースに均等に音を行き渡らせ、ビルの構造による煩わしい反響を抑えなければならなかったのです。

システムはXY Seriesの、10機のXY-218Sツイン18インチ・サブウーファー、12機のXY-122 12インチ・フルレンジ・スピーカーを含む、26のスピーカーで構成されていました。「XYシリーズを入れ、ダンスフロアを囲むようにクラスターにすることで、全域をカバーできました。さらに高い解像度でディテールが聴こえるようになったのは、以前あった4台のコンプレッション・ドライバーが、12台に増えたからです」とPioneer Pro Audioのバランドは説明し、こう付け足します。「私たちはそれぞれ2機のXY-152をステージの左右に分けてクラスターにしました。ホーンの向きを調整してこの素晴らしい水平120度、垂直60度の指向性を実現し、お客さんが集中するステージ前に優れたカバレージをもたらすことができたのです。」

PowersoftのアンプとAESデジタル・コネクションが、ダンスフロアの周りのスピーカーのための5台のK10 DSPアンプ、3台のK2 DSPアンプ、1台のK3 DSPアンプから成る全システムを作動させていますが、クラブのスタッフの間でも非常に人気があります。「素晴らしいですね。すっかり虜になってしまいました」と熱く語るレイノルズは、今ではArmoníaのソフトウエアを使って、いつでもラップトップからクラブの状態に合わせてシステムのチューニングができます。「アンプはそれぞれがインテリジェントです。アンプにどのスピーカーと繋がっているのか認識させれば、自動的に自己設定します。そこから最終的な微調整をすればいい。とても柔軟性があります」とも述べています。月曜の朝から開始し、金曜の夜のクラブ営業前までというタイトな時間的な制約の中で、どのように作業を完了させたのでしょうか。「私は怖かったですね」と告白するのはレイノルズだ。「でもPioneerのスタッフがやって来て、3日間でやってくれました。水曜には準備が整っていて、木曜日はただチューニングをしながら笑いあって過ごしましたよ。凄い技能でした。」

「みんながお互いの顔を見ながら頷いているのが見えました。まるで”うん、完璧だ”と言っているように。」
Cameron Leslie | Founding Partner | fabric

パートナーシップをもたらしたシステム

クラブのチームがXY Seriesのデモですでに感心したのであれば、実際に完成したシステムには度肝を抜かれたと言っても過言ではありません。「鳥肌が立つんですよ。とにかく出るべき音が出る」とレズリーは言います。そしてブラケットによれば、このポイントソースのシステムはフル・ダイナミック・レンジ、変わった形のスペースにも均等なカバレージを見事に実現しているといいます。「全てが自分に向いている感じがします。前のシステムは直射されているという感じでしたが。部屋の変な形状にも、パワーで勝っていていて、しかもベースとミッドレンジには温かみがあって部屋を満たしてくれます」と彼は説明し、”低音の洞窟”のDJブースの反射音問題まで解決されたと言います。「アレックスとPioneerのチームがブースに新しいモニター・システムを入れてもらったところ、その問題も解決していい音になりました。」

この新システムを絶賛するのはfabricのチームだけではありません。導入後初めてクラブでプレイした国際的DJのジャックマスターはこう言っています。「僕はRoom Twoのシステムがずっと好きでしたが、驚いたことに彼らはそれをさらに改善した。違いは本当によく実感できました。エネルギーのレベルが格段に上がったと思いますね。」伝説的なエレクトロ・アーティスト、エジプシャン・ラヴァーも「1984年からプレイしてきた中で最高のサウンドシステムだ」とコメントしています。

新システムが設置され、Room Twoが必要としていたフルレンジのサウンドが出るようになった今、クラブと、正式なRoom Twoのオフィシャル・パートナーとなったPioneer Pro Audioの関係は始まったばかりです。そしてfabricのレズリーが説明するように、これはとてもエキサイティングなパートナーシップでもあります。「fabricは常に限界を押し拡げるような存在になって欲しいと願っていますが、それはラインナップだけでなく、彼らの表現を可能にするインフラやシステムにおいても同じです。Pioneerの持つテクノロジーを自由に使いながら前に進めていくこと、それが私たちの未来です。」

僕はRoom Twoのシステムがずっと好きでしたが、驚いたことに彼らはそれをさらに改善した。違いは本当によく実感できました。エネルギーのレベルが格段に上がったと思いますね。
Jackmaster | International DJ

At a glance

ロンドンの画期的なクラブFABRICが、PIONEER PROFESSIONAL AUDIOを新たなオーディオ・パートナーに選択
Club London - United Kingdom
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XY-152
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WAV-TWPOD 生産終了
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DJ booth
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DJ booth
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Live stage set-up room 1
XY-122
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Live stage set-up room 1
XY-215S
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Live stage set-up room 2
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Live stage set-up room 2
XY-118S
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